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昔ながらの米作り体験
植えた苗が育ってうれしい
那智勝浦町小阪


 那智勝浦町色川地区の小阪の集落で棚田を復活させる取り組みを進めている、米作り体験実行委員会は11日、同町小阪の棚田で昔ながらの米作り体験を行った。参加者らは稲刈り、はざかけ、脱穀などを行い、「自分が植えたところが育っていたのでうれしい」と話していた。
 同町小阪の集落は山肌に棚田が広がる田園風景が魅力。しかし過疎と高齢化で休耕田が増え棚田全体が荒れてしまった。かつて「美しい日本の村景観コンテスト」に入選したこともある美しい棚田風景を再生、保全しようと昨年、「緑の雇用事業」により水田を復活。同実行委員会は維持、管理のための人手の確保と色川のPRも兼ねて田植えや収穫などをする人を都会から募集し「米作り体験」を行うことにした。
 この日は天候にも恵まれ、6月に田植えをした参加者らは鎌を手に、米作りのプロのアドバイスで、穂が垂れ下がるほどに実った黄金色の稲を刈り取り、稲を束ねてはざかけをする昔ながらの米作りを体験した。
 「田んぼの維持に協力を」という趣旨に賛同して参加した山田大さんは、「子どものころに身に付けたことをいかすことができた。何日も前から鎌を研いで楽しみにしていた。いい企画をしてくれたことに感謝している」と語り、当地方に移住を考えている東大阪市から来た棒引利治さんは「稲刈りには間に合わなかったが、自分の植えたところが育っていたのでうれしい」と話した。
 原和男事務局長は「10年間荒れていたが、土が肥えていて思っていたより収穫が見込まれる」と笑顔で話していた。


昔の農機具「千歯こき」で脱穀体験=11日、那智勝浦町小阪
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