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原油高騰が追打ち マグロ漁にも影響 勝浦漁港の所属船 原油高騰は、生マグロ日本一の水揚げを誇る勝浦漁港所属船のマグロ漁にも大きな影響を与えている。マグロ輸入量増による価格の低迷、漁獲高減少が続く中で、燃料のコスト高はさらに追打ちをかける。 原油価格は昨年から徐々に高騰、ニューヨーク市場では8月30日、歴史的な高値70ドルを突破した。以後、60ドル台の高値で推移。この影響で運輸や航空、生産資材、穀物相場の高騰が続き、様々な業種に影響を及ぼしている。漁船の燃料となる重油も高騰、南紀州地方でもオイルショック時代の七十数円に次ぐ六十数円台と高値が続き、マグロ漁への影響は避けられそうにもない。 同漁港協同組合によると、同港所属船は現在、10〜19トンの近海船は7隻、200〜300トンクラスの遠洋2隻。紀伊半島沿岸の近海での操業は12月〜5月。6月〜11月にかけては、小笠原や九州、沖縄方面の海域で操業する。そのため、夏場から秋にかけての燃料代は、さらにかさむという。 同漁協所属の和光丸、先代船主の鎌田政一さん(82)は「今の時期は小笠原に近い吉島あたりに漁に出るが、出漁期間も一カ月ほどになるので、燃料代も相当かかる。今期の漁獲量も少なく重油高は重い負担になる」と嘆く。また、同町水産課の担当者は「200カイリ設定で遠洋漁業の入漁料が必要となった。外国船も増えた上に、輸入マグロが増え価格が低迷している。マグロ漁を取り巻く環境は厳しい」と話す。 同漁港は昨年度の水揚げ高は66億2600万円、全盛期の170〜180億円(1993年前後)を大幅に下回る。同町のマグロ仲買業者の一人は「水揚げが減る中で養殖マグロに頼る時代になりつつある。だが、生マグロの基地の灯を絶やしてはならない。生鮮マグロにこだわる消費者のニーズにも応えていかんとならんでしょう」と言う。 マグロ基地の塩釜や気仙沼では6月、原油高騰に危機を感じた漁業関係者が決起集会を開いた。マグロ基地の行方はどうなるのか。原油高騰は暗い影を落としている。 |
![]() 出漁を控え港に停泊するマグロ漁船=13日、勝浦漁港で |
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