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「水産業発展に貢献したい」
マグロ生ハムでJF勝浦漁協フーズ設立
ヤマサ脇口水産と勝浦漁協がタッグ


 日本初の「マグロの生ハム」を開発した那智勝浦町築地、株式会社ヤマサ脇口水産(脇口光太郎代表取締役)と勝浦漁業協同組合(片谷匡組合長)が出資して新会社「勝浦漁協食品株式会社(JF勝浦漁協フーズ)」を10月に設立することになった。社長に就任する脇口光太郎さん(38)は「いろいろな力を結集し、水産業全体の発展に役立ちたい」と意欲を見せる。勝浦漁協の丸山一郎参事は「生ハムは保存が効く。ビンチョウマグロ、カジキマグロが活かせる。漁業者の役に立つはず」と販売と将来的な製造を申し出た。

 新会社はヤマサ脇口水産が長年の努力で作り上げた生ハムの販路を拡大することによって品質と味に優れた勝浦ブランドのマグロを全国ブランドに育て上げ、水産関係者の新たな雇用を創出し、地域の活性化に貢献することを経営理念としている。

 生鮮マグロ水揚げ高日本一の勝浦港のマグロは東京・築地市場などで高い評価を得ている。生ハムは同漁港の水揚げ数量の60%を占める良質のビンチョウマグロとカジキマグロを使っている。製造の際の塩、水なども県産の天然もののみを厳選する。生ハムを売り出すことでビンチョウ、カジキの付加価値を高め、相場の下値の切り上げも狙う。また、脳細胞を活性化させるDHAを多量に含む健康食品として高級化ブランド販売体制も築いていく。当初は勝浦漁協のブランド名称を使用することによるロイヤリティ収入のみだが、年内には生産・販売を共同で行える体制を整え、従業員も雇用し、収益の拡大も図りたいとしている。

 丸山参事は「東京のキリンビールの食品試食会に出席した際、高級品で知られる群馬県のハム会社の方から、マグロの生ハムはいけるねという声をもらった。自信につながった」と話す。水産業の新たな希望誕生へ注目を集めそうだ。


マグロの生ハムをアピールするヤマサ脇口水産の代表取締役、脇口光太郎さん(左)と勝浦漁業協同組合の丸山一郎参事=16日、勝浦漁業協同組合
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