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3年ぶりに復活
串本町・須江獅子保存会
新人加え熱気ムンムン


 串本町の須江獅子保存会(芝浩一郎会長)、祭典委員会(東禮二、福島三男委員長)が3年ぶりに活動を再開。10月8、9日に営まれる雷公(なるかみ)神社例祭に向け、毎夜練習に励んでいる。
 最近2年間は諸事情で人手が足りず断念。しかし「このまま灯を絶やすわけにはいかない」と機運が高まり、実行委も若返り。練習場の会館は新人らの熱気であふれている。
 19日も獅子舞デビューを目指す太田朋来さん(22)とM健太さん(20)が猛特訓。ともに少年時代、天狗を経験し、祭りに親しんできたが、「実際やってみると難しい」と汗を流した。
 太田さんは仕事の関係でたまたま帰省中。「来年は出られないだろうけど将来、地元に帰ってきたとき、役立てる」と幣の舞に挑む。
 Mさんは難度の高い神明讃。「腰を落とすよう指摘される。細かい手の動きも覚えるのが大変。本番は緊張しそうだけど、頑張りたい。次の目標は乱獅子」と目を輝かせる。
 師匠の中峰肇さん(64)は「まだまだ。月末までにどれだけ進歩するか」と厳しいが、「そろそろ引退したい。伝統を受け継いでおかないと」と数少ないホープに期待は大きい。
 将来を担う、中学生たちも加入。浜口渚さん(大島中2)、津口幸香さん(同1)が笛でデビューする。休止中の2年前から練習を始め、道中は習得。「高い音を出すのは難しい」と現在は神宮の舞を練習している。
 指導はキャリア5年、同会笛演奏の中核的存在になりつつある亀井由利さん(串本高2)。「2年間の休みは寂しかった。地元にいる限り祭りには関わり続けたい」と心強い。
 天狗には中村勇紀君、西川和希君(大島小2)が初挑戦する。新人は若手ばかりではない。福島委員長(58)は大阪府から4年前にUターン。少年時代に天狗の経験はあるが、本格的な参加は初めてだ。
 「祭ばやしは何年離れていても体に染みついている。よそで暮らす者にとって、祭りがなくなるのは寂しいもの」と話す。
 支える裏方は大変だが、「田舎では若者が集って表現する場が少ない。祭りがその受け皿になれば」と周囲のベテランに支えられながら、若手の奮闘を見守っている。

【もう一方の氏子】
 雷公神社は須江にあったのが嵐で流失し、樫野に漂着したと伝えられ、須江、樫野両区に氏子を抱える。
 樫野地区では8日夜半に苦竹で作った松明を手に20人ほどの若者が疾走する「走りまい」が行われ、9日は朝から境内で獅子舞が奉納される。


獅子舞を猛特訓中のMさん(左)と太田さん(中央)。指導する中峰さん(右)


笛は中高生が支える。(手前から)亀井さん、浜口さん、津口さん
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