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エ号遭難が歴史教科書に
串本町とトルコの友好発信
27都道府県で授業に


 串本町は27日、トルコとの国際交流のきっかけになった、1890年(明治23年)のエルトゥールル号遭難事件が来年度の中学歴史教科書に掲載されたと発表した。改訂まで4年間使用される。大阪書籍の「中学社会歴史的分野」と扶桑社の「新しい歴史教科書」の2冊。これまでも道徳の副読本で04年度(東京書籍、小学6年生の和歌山県版)、05年度(光村図書、小学4年生)に登場しているが、歴史教科書へは初めて。

 大阪書籍は1985年のイラン・イラク戦争で、トルコが危険を冒して、イランに取り残された日本人救援に尽力したエピソードを紹介。その背景として、紀伊大島樫野崎で繰り広げられたエ号救援劇を解説している。
 写真で5年ごとに営まれている樫野での慰霊祭、エ号の模型。遭難地の地図も添えられ、1世紀以上続く交流にも言及している。
 扶桑社は「歴史新聞を作ろう」のコーナーでエ号遭難をテーマに設定。悲劇的な事件から日トの深い絆が結ばれるまでを新聞記事風に掲載。地域の歴史と、世界史を繋ぐ視点など紹介している。
 東牟婁郡は他社の教科書を採択。同町でも使用されないが、大阪書籍の教科書は和歌山県を含む、北海道から沖縄まで27都道府県では、いずれかの自治体で授業に登場する。
 同町教委は「串本とトルコの友情を広く知ってもらうには教科書が最適」とトルコ年でエ号が注目されていた03年に、大手会社にPR。道徳、歴史教科書をはじめ、帝国書院の小学校(05年度〜)、中学校(06年度〜)の地図に遭難現場が記載されるなど反響があった。

【エ号遭難事件】
 1890年9月16日、オスマントルコ帝国の使節団一行を乗せたエ号が、紀伊大島沖で台風のため遭難。587人が死亡する大惨事となったが、島民の懸命の救援で69人を救った。


エ号遭難事件、串本町とトルコとの交流が来年度の中学歴史教科書に掲載される。大阪書籍(上)と扶桑社
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