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古道歩き再び増加 秋の訪れとともに「大門坂」 秋の訪れとともに古道人気も再燃か―那智勝浦町の世界遺産、大門坂の出発点にある大門坂茶屋の調べでは8月に1万人を切っていた古道歩きの観光客が9月は28日までに1万1350人を数え、今月末には1万3000人を超える見込みだ。茶屋の平安衣装体験も18日に25人が体験、月末にかけて順調な伸びを見せている。28日には仙台市から訪れた13人の団体客が平安衣装をつけて夫婦杉前を歩き、観光客から注目を浴びた。 仙台市の団体客は東北の新聞社主催のツアー「熊野古道を歩く」で訪れた。旅行会社の担当が研修の際に平安衣装を体験しツアー客にも勧めた。きらびやかな衣装をつけた橋都さん(75)は「変身する楽しさを味わいました」とにっこり。貴族の衣装をつけた岩井紘一さん(66)は「男性も化けるのは愉快。熊野の森の風景はすばらしい。水がきれい。東北と比べてずいぶん山の奥にも人の暮らしがみえます」と喜んでいた。 大門坂茶屋前を通過する人の数は昨年7月の世界遺産登録以来、爆発的な伸びを見せている。15年度は1年間に4万7760人、1カ月平均約4000人程度だったが16年度は年間で14万6150人、平均約1万3000人と3倍強に増えた。ところが今年度は6月から減少し、8月は1万人を割っていた。ライバル視されていた愛知万博も終わり、秋の到来とともに訪れる人も増えそうだ。 大門坂茶屋は大忙し 同町観光協会が管理する大門坂茶屋は平安衣装の着付けに慌ただしい。茶屋の女将、宮本照代さん(77)は「9月中旬は2人で対応。お客様をもてなす暇がありません」と残念そう。4年前に来てくれた若い女性が大勢の友人を連れて再訪してくれたが、ほとんど会話ができず「辛かったです」と肩を落とす。また、4月に体験料金を1000円から2000円に値上げしたが、古い雑誌を見て訪れる人も多く、対応に苦慮する場合も多い。ツアー客から「2000円はオプションとしては高く、組み込みにくい」との声も聞かれた。 28日は応援もあり4人体制。「今日は十分説明できました」と笑顔だった。宮本さんは昨年11月に「熊野古道おもてなし名人」として県知事から紀の人賞を受けている。 |
![]() 仙台市から訪れた団体客13人が一度に平安衣装体験=28日、熊野古道「大門坂」 |
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