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復元「渡海船」後世に
14日に初の清掃、整備作業
那智勝浦町


 那智勝浦町浜ノ宮、 世界遺産に登録されている補陀洛山寺の 「渡海船」 の復元船が14日 (木)、 町民の手で清掃、 整備されることになった。 1993 (平成5) 年4月の完成以来初めて。 昨年、 補陀渡海を芝居で再現した町民グループらが補陀洛山寺、 補陀洛渡海にもっと注目してもらとうと声をあげて実現した。

 14日は午前9時から那智山青岸渡寺の高木亮英副住職が補陀洛渡海について講話し、 知識を深めた上で作業を開始する。 復元船を展示スペースから出し、 船内を清掃する。
 鳥居など朱色の部分を塗り直す予定で、 船の傷み具合などもチェックしたいという。 参加するのは11月に大門坂で再現芝居をした熊野比丘尼 (びくに) 悲恋物語実行委員会のメンバーと町観光協会の熊野・那智ガイドの会の会員。 同実行委員会のメンバーらは 「来年も再現芝居を予定しています。 渡海船を大切に守っていきたい」 と話す。

 補陀洛渡海は聖 (ひじり) や僧が行った。 観世音菩薩が住むとされるインド南端の浄土 「補陀洛山」 を目指して船出すれば、 極楽浄土に達し得ると信じられていた。 貞観10 (866) 年以降たびたび行われ、 16世紀を中心に同寺の僧の渡海が20例あったとされる。
 復元船は本紙の寺本生社長が同町の船大工、 故・仲完さんに依頼して製作した。 船の構造などは本紙の客員編集委員だった故・中嶋市郎さんが残る文献が少ない中、 「那智参詣曼荼羅」 などを手掛かりに研究した。


町民グループの手で清掃、 整備される復元 「渡海船」
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