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ムクロジとフジが天然記念物に
守り継がれ樹齢800年
串本町


 串本町教育委員会はこのほど同町佐部、 藤木光代さん方にある樹齢800年と伝えられるムクロジと巻き付いているフジのカズラを町文化財の天然記念物に指定した。

 教委によると熊野古道大辺路街道の佐部地区では、 藤木家に藤原一族が隠れ住んだといわれ、 藤原の姓を隠すため、 屋敷内に大明神を作り、 その横に 「藤」 の字が付く木を植え、 守ってきたとされる。
 藤木家に伝わる書物、 槍、 刀、 兜、 鎧など中世の品々は大水害により流出し、 現存していないが、 平維盛が植えたというムクロジは先祖代々守り継がれている。

 地元の佐部区から指定の要望があり、 町文化財保護審議会で審議した。
 ムクロジは落葉樹で高さ10〜15メートルくらいになり、 6月ごろ淡い緑色の花が咲く。 果実は直径2センチほどの球形で熟すと黄褐色。 中に硬い黒い種子が入っていて、 羽根つきの羽根の球に用いられる。 果皮は水に溶け、 泡を出す成分があるため、 せっけんに代用された。
 同町の文化財指定数はムクロジとフジを除き有形、 無形含め77 (国7、 県9、 町61)。 天然記念物は7つ (いずれも町指定) で、 ほかに古座地区のウバメガシ群生林や有田神社の楠などある。


町天然記念物に指定されたムクロジとフジ=串本町佐部
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