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複合養殖で漁場浄化を 環境負荷低い飼料開発も 串本町・県水産試験場で 県内養殖衛生対策会議 串本町の県水産試験場で15日、 県内養殖衛生対策会議があり、 試験場研究員5人が、 良好な環境作りや病気対策の研究成果を発表した。 同試験場はことし4月、 旧試験場 (串本町) と増養殖研究所 (田辺市) が統合して誕生。 効率的な研究推進とともに、 開かれた試験場として漁業者や県民に取り組みを発信している。 今回も漁業関係者ら約40人が出席した。 発表によると同試験場は魚類養殖の漁場を浄化するため、 藻類を加える複合養殖を研究。 「夏はアオサ、 冬はヒロメが適している」 と提案する。 中でもヒロメは環境浄化能力はもちろん、 地域に食文化があり、 産業規模に拡大できないか、 試行錯誤してきた。 すでに早期の沖出しで出荷時期を早められることや、 浅い海域で養殖する方が生長が早く、 魚による食害の率も低いことが分かっている。 今後はより食害を減少させ、 ヒロメをいかに加工・保存するかが課題という。 また、 アオサは貝類のエサに使用。 トコブシで一定の成果が出ている。 一方、 環境負荷の低い配合飼料の開発にも着手。 環境悪化の原因の一つ、 魚粉に含まれるリンの低減をテーマに大学らと共同で研究している。 マダイで実験したところ、 魚粉の使用量を35%削減し、 代替に大豆油粕など植物性タンパクを使用することで、 新たなリンの添加が不要になる。 また、 クエン酸を添加することで、 従来の飼料と変わらない成長が確認され、 環境負荷も小さいことが判明した。 小川健場長は 「日本は水産物利用の歴史が長く、 安全・安心に食べられる養殖技術は世界のトップ。 世界の水産物需要は急増し、 国内の自給率向上はもちろん、 海外輸出を視野にした仕事も必要。 養殖産業はこれから発展する漁業で、 研究成果をどんどん生かしてもらいたい」 と呼び掛けた。 |
![]() 研究発表に聴き入る漁業関係者ら=15日、 串本町の県水産試験場 |
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