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日本的な良さ感じて 60年前の振り袖展示 串本町・楠原呉服店 串本町串本の楠原呉服店の店頭で、約60年前のちりめんの振り袖と帯が展示され、来店者や道行く人から「一度でいいから着てみたい」と羨望の眼差しが向けられている。非売品。 同店の先代夫人、楠原綾子さん(86)が24歳で嫁入りした際に、実家から持ってきたもの。帯は呉服店で行われた結婚式で締めたという。振り袖は黒地に松や鶴、宝船など縁起物を描いた吉祥柄。綾子さんのために作られた一品物で「今ではとても作れない」貴重品という。帯もあまり見られなくなった日本らしい色づかいで、当時としてはモダンなデザインが施されている。 成人式コーナーを設ける際、着物の素晴らしさを知ってもらいたいと展示を企画。同店は「着物には洋服と違い、世代を超えて受け継がれる日本的な良さがある。何もかも簡素化されていくが、季節を大事にした伝統を見直すことが、町の元気を取り戻すことにもつながるのでは」と話している。 展示は今月末までの予定。気軽な鑑賞を呼び掛けている。問い合わせなどは楠原呉服店(電話0735・62・0035)まで。 |
![]() 展示されている60年前のちりめんの振り袖と帯=串本町の楠原呉服店で |
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