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ようかんで世界に挑戦
紅葉屋本舗 坂井良雄さん
串本町潮岬


 串本町潮岬の菓子製造業、 紅葉 (もみじ) 屋本舗の坂井良雄さん (42) は、 復活させた老舗のようかんで、 食品のノーベル賞といわれる 「モンドセレクション」 (※1)、 世界一流のシェフやソムリエが審査する 「iTQi」 (※2) に挑戦する。

 きっかけは仏壇から見付かった古いメモ帳。 坂井さんの曾祖父が1900年ごろ創業し、 旧古座町で3代続いた 「もみぢや菓子舗」 のレシピだった。
  「かつての看板商品で、 和菓子の基本でもある、 ようかんだけでも作ってみよう」。 01年、 坂井さんの挑戦が始まった。
 元の職業は宝石・貴金属の販売。 まったく畑違いの転身だが、 「無知が最大の武器。 常識に捕らわれず、 失敗を恐れず果敢に挑戦できる」 と胸を張る。
 「やるからにはナンバーワンが目標」 と地元での販売はもちろん、 都市部で営業活動を展開し、 高級ホテルや有名百貨店に販路を拡大。 各方面から高い評価を受けている。
 先ごろ、 日本最大級のビジネスイベント、 東京ビジネスサミットにも出展。 出張やブース設置に約50万円かかったが、 「年商何百億円の大企業の生の声が聞け、 ネットワークも広がった。 授業料と思えば高くない」 と自らの手でチャンスを広げている。

 すべてはブランド価値を高めるための布石だが、 県の食品衛生管理施設に菓子部門第一号で認定を受けるなど、 根幹にあるのは 「安全」、 「安心」、 「自然」 の基本理念。 世界挑戦もその延長線上で、 味覚だけでなく、 衛生や原材料など世界基準のハードルを自身に課している。
 地域活性への思いも人一倍熱い。 「どこでも串本をPRしている。 都会で、 世界で認められれば、 地域の注目度も上がる。 南紀州には世界に誇る素材がまだまだある。 ともに突っ走る人が現れてくれれば」。 曾祖父から受け継がれた伝統と、 あくなきチャレンジ精神が、 一足早く世界への扉にノックする。
 ※1民間団体が審査・運営。 衛生、 味覚、 包装など項目を点数化し、 総合得点に応じ、 特別金 (100点満点で95点以上)、 金、 銀、 銅 (65点以上) 賞を授与する。 3年連続金賞以上を受賞すると国際優秀賞が贈られる。
 ※2国際&味覚審査機構。 ヨーロッパ料理協会最高権威者らが審査。 総合評定70%以上で優秀味覚賞のラベルが贈られ、 品質保証で明確な差別化が図れ、 世界のマスコミにも発信される。

■紅葉屋本舗のようかん
 本練、小倉、抹茶、 梅、 ユズなど。 Sサイズ(250グラム)900円から。 問い合わせは電話・FAX (0735・62・6108)、 http://momijiya-honpo.com/まで。 ※紅葉屋本舗のようかんは元旦号で特集します。


老舗のようかんで世界に挑戦する坂井良雄さん
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