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「協調、スクラムを組んで」
嵩さん迎え講演会
新宮信用金庫


 新宮信用金庫(中根幹浩理事長)は17日、本店5階大会議室で株式会社長谷工コーポレーション会長、NPO法人「紀州熊野応援団」理事長の嵩聰久(だけとしひさ)さんを迎え、信用金庫の日記念講演会を開催した。
「国づくり、企業の再生、そして故郷への思い―三毛作の人生―」と題して、嵩さんは、戦後の国づくりの特徴が官や民、政治家や役人など国を構成する組織が協調していたことを最大の成功の要因に挙げ、行政、企業、住民、行政界を超えてスクラムを組んで立ち上がることが大切と語った。自らの経歴を三毛作として、建設省時代、長谷工時代、同応援団の結成について話した。
 現在の日本は危機的状況にあり、国民の閉塞(へいそく)感は進行している。相互不信に陥っていることが背景にあると説明し、象徴的なのは霞が関バッシング、官僚政治の打破の度が過ぎているとマスコミの責任を挙げた。
 長谷工時代は倒産の危機から再生の決め手となったことを解説。「債権放棄をしていただいた金融機関、株価13円になり、いつつぶれてもおかしくない会社に仕事を出し続けてくれた事業主、協力会社の皆さんは自分の家作を担保にしてまでついてきてくれた、非難の声を発した株主はなく、激励してくれた」と関係者それぞれの理解と協力があったことを話した。
 資源大国としての側面から、日本は一番肝心な水が豊富。環境関連技術を生かした産業と農林水産業が成長の可能性が高く「そう持っていかないと明日はない」と話した。
 嵩さんは1941年生まれ、1959年新宮高校卒業、1963年東京大学法学部卒業、同年建設省入省、同省官房審議官を経て、1992年長谷工コーポレーション常務取締役、1999年同社社長、2005年同社会長。2007年紀州熊野応援団理事長就任。


講演する嵩聰久さん

講演を聞く皆さん(左は中根理事長)=17日、新宮信用金庫本店営業部
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